朝に多い<ぎっくり腰>
2015年05月17日
皆さまは5月に入ってから「腰痛」や「首や肩の痛み」を感じることありませんか。
当院には、今月に入ってから朝の起床時に「ぎっくり腰」や「寝違え」を発症して来院される方が急増しています。「ぎっくり腰」では、そのつらい痛みを避けるために身体が傾いた状態(疼痛性側弯)で来院する方も多くいらっしゃいます。
原因としては、
①冷え
②水分・ミネラル不足
などが考えられます。
①の「冷え」は、4月下旬から急に暖かくなったことで、就寝時に薄着になったり布団をかけなかったりして、朝方の気温の低下とともに身体も冷えてしまうこと。
また、②の「水分・ミネラル不足」は、厚着で寝ていて汗をかき、汗と一緒に塩分などのミネラル分が不足してしまうこと、
などが原因として考えられます。
これらは、筋肉の柔軟性を低下させ、寝返りや起床時に急に身体を動かした際に防御反応が働いて、急に筋肉が縮んだり(筋スパズム)、柔軟性の低下した筋肉が伸ばされて筋繊維に傷がついたりすることで痛みで動けなくなってしまうようです。
ですから、最近身体が硬いと感じたら
①湯船に浸かって温まり
②冷えない格好で
③寝る前に水分補給をして寝て
④起床前にストレッチすること
を心がけ、筋肉の柔軟性をキープしておきましょう。
では最後に、<起床前のおすすめストレッチ>をご紹介します。
①膝倒し1
膝を曲げて、息を吐きながら倒し、吸いながら戻し、息を吐きながら反対側に倒す。これを痛みのない範囲で30回
②膝かかえ
膝を抱えて腰から背中の筋肉が伸びてるところで、呼吸しながら30秒
③膝倒し2
頭の後ろに手を当てたり万歳して①の膝たおしを30回
④股関節ストレッチ
伸ばす側の手は横に、反対の手を膝の外側に当てて殿部から脇腹が伸びて気持ちいいところで左右30秒ずつ
⑤背伸び
最後にゆっくり背伸びをして深呼吸
<ストレッチの注意点>
朝のストレッチは特に「やさしく」「ゆっくり」行ってください。日中と同じような強さで行うと、筋肉がつって痛みが悪化することがありますのでご注意ください。
(miz)