五十肩の原因と対処法①

2016年02月28日

こんにちは、水谷です。

 

このところインフルエンザも流行のピークを迎え、さらにスギ花粉のシーズンも始まりましたが、皆様いかがお過ごしですか?4人に1人は花粉症ともいわれる昨今、当院に来院された多くが鼻水や目のかゆみでお困りのようです。施術の際、うつ伏せになる方は辛そうですね。

皆様いろいろな方法で対策されていますが、私も毎年スギ花粉には本当に悩まされています。今年は耳鼻科で飲み薬と目薬を、眼鏡も花粉カットのものにしたり、花粉症に効くツボに置鍼をしたりといろいろ対策をしています。そしてなにより、睡眠をしっかりとることも大事ですね。いろいろ対策しても睡眠不足の時には鼻水が垂れてきます…。

 

そして、これらとあわせて今年は「あいうべ体操」という体操も行っています。口呼吸から鼻呼吸に変えることができるので口を閉じても呼吸ができるようになり唾液腺も刺激して分泌し、花粉やウイルスなどの侵入を防ぎアレルギーや風邪やインフルエンザ対策にもなるとのことです。ある小学校でこの「あいうべ体操」を取り入れてからは、学校内でインフルエンザにかかる子供たちが激減したといいます。アレルギーやインフルエンザ対策だけでなく、集中力UPや口臭・虫歯予防も期待できるとのことなので、皆様も一度お試しあれ。

 

「あ・い・う」で顔の筋肉を大きく動かして、「べ」で特に唾液が出やすくなるということ。これを1日30セット行うといいそうです。

 

ちなみに、当院でこの冬に流行?しているうちの一つが「五十肩」です。

しかも、今年は60代以降の方に多くみられています。お仕事をしていて重い鞄を持ち歩いている方、家事を一生懸命している方などが気づかないうちに悪化してきたといっています。

皆様は、この「五十肩」ってどんな症状かご存知ですか?

名前は聞くけどどんな症状かわからないという方も多いので、今回はこの「五十肩」についてちょこっと詳しくお話したいと思います。

 

正式には「肩関節周囲炎」といい、これには下記の症状が含まれます。

・腱板炎

・上腕二頭筋腱炎

・肩峰下滑液包炎

・烏口突起炎

・石灰沈着性腱板炎

・凍結肩

はっきりした原因がなく、肩関節周囲の痛みで結帯(帯を結ぶ)・結髪(髪を結ぶ)動作ができなくなり、固まった感じで関節拘縮(こうしゅく)を起こした「凍結肩」のことを一般的に「五十肩」と呼んでいます。

 

この「五十肩(凍結肩)」は、年齢とともに弱ってきた関節を支えている腱板(筋肉)・靭帯(関節包)・クッションの作用をする関節包が日常生活の動作のなかで少しずつ傷がつくことから始まります。当初は捻った・伸ばしたなどのはっきりした原因が見当たらないので、おかしいなと思いながらもいつも通り使っていると見えない傷口が広がって炎症をおこしてしまうのです。

この炎症期のあと関節が拘縮してしまうと、下記のように年単位での回復期間が必要になります。

 

・炎症期(2週~3か月)→夜間痛・動作痛が強い時期で、無理せず患部を安静に。

・拘縮期(3~12か月)→痛みは軽くなるが可動域制限(拘縮)が強い時期で、この時期に積極的にストレッチやトレーニングをして可動域訓練することが大事です。

・解氷期(12か月程度)→拘縮が徐々に軽くなる時期

 

この症状は、整形外科学会でも週3回程度の施術を受けて回復までに早くても8か月くらい必要といわれている厄介な症状です。

肩を上がらない・背中に手がまわらない・着替えがつらいなどの症状だけでなく、じっとしていても痛みが強い場合には、関節内で炎症を強くおこしている可能性が高くなります。

こうなる前に対処しておけば、回復期間はぐっと縮まりますが、特に高齢になればなるほど拘縮が残りやすい傾向にあります。

 

当院では、五十肩に特化した様々な対策で皆様の症状が早期に緩和するお手伝いをして参りますので、これらの症状でおかしいなと感じたらお早めに当整骨院までお越しください。

 

すみません、ちょっとのつもりが長くなってしまいましたので、続きは次回に…。次回は、この「五十肩」の状態・対処法についてもう少し詳しくお話ししたいと思います。それではまた!

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